ずっと俺がそばで守るから…


***


「お兄ちゃん!なづなだよ?入るね!」


わたしは、近くで買ったお花を手にお兄ちゃんの病室に入った。


「なづな!来てくれたのか!ありがとうな!花まで買ってきてくれたのか?わざわざよかったのに...」


「いーの!いーの!」


「ありがとう!じゃあ、そこの花瓶に入れててくれるか?」


「はーい!」


わたしは返事をして花瓶に花を入れる。


そして、お兄ちゃんは戸惑いながら桑原を見た。


「そして...君は...」


すると、桑原は真剣な顔で


「岸...なづなさんと同じクラスの桑原圭吾って言います。」


普段名前で呼ばれないから不思議なかんじがする。



すると、お兄ちゃんはパッと顔を明るくさせ、

「そっか!なづなの友達か!いつもなづながありがとうね!わざわざなづなに付き添ってきてくれたの?」

と尋ねた。


すると、桑原は、もっと真剣な顔つきになって、


「いえ、お兄さんにお話しがあって来ました。」と淡々と答えた。


「お話?」


「はい。僕、さっきなづなさんから、お兄さんの"約束の話"を聞きました。」


「約束?あー、なづながずっとサッカーの応援してくれるってやつかな?なづなに聞いたかな?...俺見ての通り...足怪我して約束守れそうにないんだ。なづなには悪いんだけど...」


「お兄ちゃんは伏し目がちに言う。


ちょっと!何いってるのよ!お兄ちゃん困ってるじゃない!


わたしが桑原に文句を言おうとすると







「あの、僕にサッカーを教えてください。」


と告げたのだった...


***