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「そっか...そうだったのか...」
近くの公園のベンチに座って話した。
「わたしが泣くのもおかしいんだけどね?」
わたしは、少し笑いながら言うと
「おかしくねーよ?お前いつも楽しみにしてたもんな?兄ちゃんのサッカーの応援行くの。そんなことも知らずに、悪かった。」
桑原は再び謝る。
「もーいーってば!気にしないで!」
そして、わたしは続けて言った。
「わたしね、お兄ちゃんと約束してたの。」
「どんな?」
「サッカーしてるお兄ちゃんをずっと応援するって。だから...それが、なくなったのが悲しくて、悔しくて、気持ちが空っぽになっちゃった...」
へへっとわたしは力無く笑う。
すると、ずっと黙って聞いてた桑原が、
「お前、この後、お見舞い行くの?」
「え?あー、行くよ?」
わたしが不思議そうに言うと
「俺も行っていい?」
そんなことを言ったのだ。
「え?いーけど...どーしたの?」
「お前の兄ちゃんに話したいことがある。」
真剣な眼差しで言うもんだから、わたしは「分かった。」と返事をして一緒に病院へ向かった。
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