ずっと俺がそばで守るから…


***


「なづな!」


「ママ!」


ママが心配そうに走ってきて、わたしを抱きしめた。


「りゅうまは?!」


りゅうまとはわたしの兄の名前だ。


「まだ、手術中...」

「お母さん。申し訳なかったでした。わたしがいながら...」


監督は申し訳なさそうに母に謝った。


「いえ、息子がご迷惑をおかけしました。」


ママは深々とお辞儀した。



すると、「岸本さん。診察室に来てください。」と病院の先生が声をかけてきた。


***


病室に入るとお兄ちゃんの姿はなかった。


病院の先生は「こちらにおかけください」と椅子を3つ用意してくれた。


「お母さん、ご心配おかけしましたね。りゅうまくんの足の状態を見たところ、しばらく入院が必要ですが、日常生活には問題ありませんよ。今も病室のベットにいますよ」とにこやかに答えた。


みんな安心した顔をした。


だが、病院の先生は急に真剣な顔になってこう告げたのだった。





「ですが、サッカーを続けるのは厳しいでしょう...」



と言ったのだった...


***