俺はいきなり転校が決まったもんだったからアメリカの友達にはもちろん驚かれた。




それに、春休みはバタバタだった。準備や手続きはギリギリ入学式に間に合ったのだ。




それで、俺は時差ぼけのダルい体を無理やり起こしてクラスに入ったのだ。




その瞬間、謎の悲鳴が上がったが…




なんでだ?




そんなことを思っていると俺は一人の女の子に目が止まった…




それはもちろん言うまでもない。岩瀬未来。
親父の親友の子。そして俺の考えを変えてくれた子だ。




俺は黙ったままその子を見つめた…




彼女はそれに驚いたのか、辺りをキョロキョロ見渡している。いや、お前であってるわ!と必死に笑いをこらえた。