「これであいつに渡せる…」




そう微笑んだ




あいつというのはもちろん桑原くんのことで




「今までね…あいつとは幼馴染だからチョコ渡す機会いっぱいあったんだけど…わたしが作ると不味くなるから渡せなかったんだ…」




「そっか…でも、どっちにしても桑原くん喜んでくれると思うけどな!だって、桑原くんなづなのこと大好きだもん!」




そう言ってわたしは微笑むと




「そうかな…?」




「もちろん♪」




するとなづなは「よし!」と言って




「わたし、頑張る!」と言ったのだった