受験シーズン 真っ只中の3月。

公立を受ける子が大半だし、3月が中学3年生にとって1番勝負がかかっている1ヶ月だろう

私の場合私立を受けて今は勉強などまったく
もってしていない。

授業中はみんないつもより集中するようになっていて、もしかすると休み時間まで勉強している子もいるのかな?

そんな事、分かんないや。
だって、学校行ってないし。

今日は、何曜だったけっと思いアナログ時計を見る。

「木曜…11時43分……」

もう、私学校行かないだろうな
このまま卒業しても別に悔いはないと今は思っている。

自分自身が1番自分のことが分からない。
いったいどこに自分の本音があるのか。

最近、同じ夢をよく見る。

はっきりとは覚えてないけど、起きた時にはとても疲れている。

必ず、舞台は学校だ。 夢って人の心理状況が現れるっていうし、本当は学校に行きたいと思っているのかもしれない。

でも、今までだってそう。

この数ヶ月間でどんだけ学校に行こうとしても、あの子の笑った顔が頭から離れない。

「結局、度胸ないな、私」

流石の私でも少しくらい傷ついただけで不登校にはならないと母は思っているらしい。

何かあったのかとひつこく聞かれるが、
何もないと答えてしまった。

あの子に、何か言われた。何かされた。

思い出そうとすれば思い出せる記憶。

でも、思い出したくない。

私は、楽しい思い出と一緒にその記憶を

心の奥底にしまってしまった。