翌日



私は少しの希望を掛けて家を飛びだした。




「いってきます!」




そう言って私は通学路を走り出す。




昨日のことは全部夢だったらいいのに


学校に行ったら月咲くんがいて


いつもみたいに女の子に囲まれていて


それを翼くんと眺めながら苦笑いを浮かべて


月咲くんがおはようって笑って疲れたぁなんて言って


そしたらなっちゃんがいつもみたいに毒を吐いて




「はぁ…」




「柚姫〜。ため息つくと幸せ逃げてくぞ〜?」




「…!?翼くん!おはよ。びっくりしたー。」




翼くんはいつもみたいに笑っている。


翼くんの笑顔ってなんか元気が出るなぁ。





「なんだ?俺の顔なんかついてるのか?」





翼くんは自分の顔をぺたぺた触っている





「ふふ。違うよ。笑顔が素敵だなぁって思って。」






「ふはっ。そうか?お前の笑ったとこも可愛いぞ?」






私の笑った顔?ないない。





「ふふっ。からかわないでよ。」




「からかってないぞ〜?」




「むぅ…」




あれ、なんだろう。


すごく楽しいのに何かがかけてる。


月咲くん、これはあなたのせいなのかな?