アオハルの法則

〜放課後〜

1日が終わったか…。いや、まだ終わってなかった!倉木先生のとこ行かなきゃ…。

前回の模試と筆記用具をとり、物理教室に向かう。

やっぱ根はチャラいよなぁ…、あの名教師ぶりにまんまと騙されかけた…。よし、次に突拍子もないことされたら上手くかわそう…あ、直美ちゃんにチクった方が手っ取り早いかな。

そんなことを考えながら向かっていると物理教室に着いた。

ガラッ

ためらいながらドアを開ける。

『…しし失礼しまーす』

倉木先生は教壇に座ってスマホを触っていたが、私に気付くとスマホを白衣のポケットにしまい、スッと立ち上がった。

『お、きたきた』

きたきたって、あなたが来てと言ったんでしょ…

ま、名教師にご教授願うか。

『ねーねー、ここ座ろうよ』

倉木先生はそう言って一番前の長机のところにある椅子を指す。

『あ、失礼します。』

お、これはチャラい感じがないぞ…。

『よし始めるか〜。』

『…はい』

机の上に模試や筆記具をパラパラ置いていると話しかけられた。

『そーいや蒼井って苗字だったんだねー。てっきり名前かと思ってたよ。』

『あ、ごめんなさい。ちゃんとフルネームでいわなきゃ…ですよね。』

『大丈夫。謝らないで〜。ハルちゃん、だね。』

げぇ…

下の名前×ちゃん付け=寒気。

苗字はまだしも名前は…おええ

『は…はい。』

『あ、今すっごい嫌な顔した〜。わかったって!蒼井!こっちの方が落ち着くのかな?』

察してる…!!!

私は思わずブンブン頷く。

すると倉木先生はニコッとするやいなや一気に目の色を変えて模試を開いた。

『よし、じゃぁ解説始めるか。まず大問1のかっこ1な。質量mの物体を…』