アオハルの法則

キーンコーン

そして初めての倉木先生の授業が終わった。

私はお礼を言って京本さんに筆記具を返し、物理教室を出ようとした。

ガシッ

何者かにブレザージャケットを掴まれた。

そして聞き覚えのある声が聞こえた。

『蒼井ちゃーん』

倉木先生だ。

え!!チャッら!!さっきまでの厳粛名教師はどこへいった…!!!

『ふぁぃっ!!』

恐る恐る振り向く。

すると、倉木先生はにこっと笑って言った。

『今日、放課後、ここで待ってるから、いつでもおいでね〜』

あ!!忘れてた!!

なんだそれだけか、ならむしろありがた連絡だな。

名教師、気も利くのか。京本さんと一緒で。

『あ、ありがとうございます』

そして物理教室をそそくさと出た。

するとまたブレザージャケットを掴まれた感覚がした。

なんだ、次はなんなんだ、、倉木のやつ、、こんな姿をみてもなお、懲りないのか、、!?

そうだ、やつは過ぎたこととは言え元はチャラ男だ、、京本さんのような神とは一緒にしては、、ならぬ、、!!

再び恐る恐る振り向く。

『なにびびってんのー?』

しかし、そこにいたのは倉木先生ではなく津田だった。

『…お前か。』

『お前かはねぇだろー。倉木先生に同じ事されてた時はこんな冷たくなかったじゃねーかー。』

そう言ってふてくされたように目を伏せる。

なんなんだこいつも…

『は?何言ってるの?そんなんじゃないし…』

そう言い捨ててスタスタ歩くが、津田はスッと横にきた。

『ふーん、ま、いいけど。蒼井、今日配られたテストどうだったんだよ、なんか褒められてたじゃん。』

なんでそんなことまで知ってるんだろう。

『90点。悪くなかった。』

『うわ、良いじゃん。さすが。』

『何、津田の方が頭いいじゃん。』

『ねぇわ。85点だったし。まぁ中学の時から蒼井はダントツだったよなー。』

『…あの時は、あの時だよ。』

そして小走りでなんとか逃げ切った。津田はすれ違った友達とワイワイ絡んでいる。