ミリアム!

外に出たい―。
そう七海に言われて美優と隼人は近くの町へ来ていた。
今日は収穫祭があるため、町はいつもより人が多くにぎやかだ。
「美優、あれなぁに?」
「あれはりんご飴だね。」
「りんごあめ?」
「小さめのリンゴに飴で周りを固めたものだよ。」
「ふ~ん。」
「食べてみる?」
「……いい。あれは?」
「あれは金魚すくいだね。」
「きんぎょ…?」
「小さな赤いお魚をすくうんだよ。」
「……ふ~ん。」
「やってみる?」
「いい。……あのお顔がいっぱいのお店は?」
「あれはお面を売っているんだよ。」
「おめん?」
「そう、お祭りでは結構人気だよ。」
「へぇ~。」
そういいながら目をキラキラさせて周りを見ている七海。
返事自体はそっけなく聞こえるが初めて見るものに夢中になっているだけのように思える。