ミリアム！

「……寝てる？」
「うん、よく眠ってるみたいだよ。」
七海の様子を見て美優が答えた。
それを聞いて隼人は安心して言った。
「ごめんな……。」
「なにが？」
「お前一人に任せたことだよ。」
「今更なに？」
美優は笑って続けた。
「初めから決めてたことでしょ。今頃、感謝されても恥ずかしいからやめてよ。」
「……そうだったな……。」
「それにね、隼人。」
美優は七海の頭を撫でながら続けた。
「私はこの娘のことを守りたいって思っちゃったの。
どうしてかはよくわからないけど……。」
「そっか……。」
それだけを言って隼人は部屋に戻った。
美優は七海の頭をなで続けた。
まるで、自分の娘が安心して眠れるようにー。