戦国恋武


そんな事を考えていると、再び女の人が口を開く。



「して、お主ら何をしに参ったのじゃ?話があったのではないのか?」



男性陣はハッ!っと思い出したような表情になる。私も忘れてたよ。切腹イベント盛り上がり過ぎだから。



「殿が無事戻られたと聞き、お顔を拝見できればと思い参上した次第であります。」



切腹イベントで刀を振り上げてた人だから、確か柴田さんだったかな。



「長く城を空けていた殿のおかえりじゃ。疲れているのはわかっておろう?何故、勝家1人ではなく、こんなに引き連れて参ったのじゃ。」



フルネーム、柴田勝家さんね。
武将髭が生えているが、顔立ちは大物俳優さんのように整っていて、キリッとした佇まいからとてもダンディな雰囲気の人ある。無精髭が、ただただ勿体無い。



「家臣一同、殿のお帰りに感極まり、居ても経ってもおられず、駆け付けてしまいました。」



新キャラの発言。
男性陣は全部で5人。1人は柴田勝家さん、さっきの親子2人が森可成さんと蘭丸くん。
残りの2人は…



「丹羽殿と同じく森可成、蘭丸も参上致ししました。」



女の人が横目でチラッと森可成さんを見ると、見なかったかのようにスッと視線を丹羽さんに向ける。



「長秀、お主らの殿への忠義は充分わかっておる。今殿が欲しいものは何だと思うか?」



新キャラは丹羽長秀さん。
私に会えたことが嬉しいのか、私の顔を見ながらニコニコしている。柴田勝家さんのような、ダンディな面持ちはないが、笑うと目がクシャって無くなってとても優しそうな人だ。



そして、女の人にスルーされた森親子。



可成さんは、基本オドオドしている。正直、イケメンとは言えないが、ずっと見ていると愛着の湧くようなそんなキャラだ。さっきのイベントの時は、父親の顔なのか、時々頼もしいような表情をしていた。



蘭丸くんは、なんと美少年。可成さんには悪いが、この父親からとは思えない程にくっきり二重で綺麗な顔付き、女の子にも見えなく無い。