聞きなれない携帯の呼び出しのメロディが聞こえる。

遅く起きた朝、エイジが隣にいなくて不安になると、彼はベットに座って真剣にメールを読んでいた。


そっと後ろから近づくと、メールの内容が少し見えてしまった。


”付き合ってくれないかな? モモ”

そこだけピンポイントに読めてしまって、何だか見てはいけないものを見た気がする・・・


「なに?彼女からのお誘いメール?」

気にしてないそぶりをして、彼の背中から抱きつくと、エイジは真っ赤になって「ちげーよ」って即効否定してくれる。


「ただの友達・・・」


なんか、友達ってフレーズは便利だなと、この前エイジに言われたことも思い出して悲しくなる。




彼は慌ててメールを打ち終わると、急に私の方に向き直って、優しくキスをしてくれた。


「ねえ、もう一回する?」


思わずそうおねだりしてしまうと、エイジは嬉しそうに微笑んで、今度は深く深くもう一度唇を重ねてくれた。



今までにないくらい優しくて、昨晩の激しいエイジとは別人のように、ゆっくりとお互いの身体を探りあった。

もう昼近く、明るい昼間からこんなSEXをするのは初めてかもしれない。


お互いの顔も身体もよく見える。

時間をかけて愛撫をし続けた後、ゆっくりと二人また一緒になった。


ふとさっきのメールを思い出して私は彼の首筋に噛み付くようにキスをする。



エイジは私のだから、誰も取らないで・・・



何度も何度もそうやってキスマークを付けてあげると、エイジも私の首筋にキスを落とした。
















ああでもそれが、最後になるなんて思ってもいなかったんだ。