【イントロダクション】

くれはどり 綾なす糸が紡がれて 生み出す
魂の輝き閉ざす、人の世の柵。
乱れ飛ぶ怨嗟の刃。暗黒の企み
身に受けて、覚悟を決めて外界へ飛び出す。

いゆししの 心痛めて行く先は静寂。
暗黒の内に隠れて ひたすらに怖れて、
人の世に蔓延る魔性、汚さに疲れて、
ひっそりと潜む処に訪れる忘却。

あさがすみ ほのかに浮かぶ朧月去り行く
天空に、僅か留まる星星の残光。
垣間見て思いを馳せる遠い道、地の果て。

うつせみの 人をいざない ともしびが翔び行く。
人知れず静かに歩む。時まさに残更。
澪標、導く先は安息のさいはて。