ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー \ 翔 Side / 凪「ごめんなさい。」 あいつとすれ違う時に軽くぶつかった。 透き通る声で、何処かで嗅いだことのあるような柔軟剤の匂いとシャンプーの匂い。 そして、あいつは泣いていた。 あの日から、あいつが頭から離れなくなって、忘れられない。 あの瞬間が夢に何度も出てくる。 今まで出会った女とは何かが違った。