うるっとした目に、火照って赤く染まる頬、ふっくらとした柔らかい唇。
そして、花火の音でかき消されて俺にしか聞こえない声。
凪「あ、あの、でも、あなたのこと全然知らなくて。」
翔「これからたくさん知ってくれればいいよ。」
凪「それに、何で私なんですか?」
翔「可愛いし、魅力的で今までの女達とは何かが違うと思ったんだ。」
凪「そうやっていつも口説いているんですか?」
翔「は?」
凪「あ、いや、何でもないです。
でも、私、チャラチャラとした暴走族みたいな人は嫌いです。金髪とかピアスとかネックレスとかチャラチャラとしてる人。」
翔「ってことは、俺も...、兄貴もか?」
凪「兄貴とは?」
翔「那樹さん。」
