時は約二年前に遡る
「嫌だ、辞めてッ...」

「シー....煩いよ?」
「もう今日は帰っていいよ、ノロマ」

私は逃げるようにその場を去った
ここは私の通っている塾だ
新しく入ってきた大学生の先生
いわゆる"バイトの先生''にセクハラをされている
親の迎えは勿論まだまだ来ない

私は寂しさを隠せなかった
そこまで器用じゃない
親は兄に気をかけてばかりで私を
見ようとしない


「あーあ、もういいや、誰かと話そう」

私はアプリをインストールした
自分と似たような人が沢山いる
それだけで凄く嬉しかった
楽しくて仕方なくて私はすぐにハマった

皆に愛されるアプリ
悲しさを分かち合えるアプリ
私は簡単にそのアプリに依存した