ピーンポーンパーンポーン
とうとうベルが鳴った

今まで騒がれていたが等々その時間が
来てしまったらしい
私は一人の彼を思い出した
私を支えてくれていたある人を。

雪が降っている、皆が一斉に
スマホを取り出した
皆も惜しんでいるのだ

「SNSのアンインストールを始めます」

スマホの画面から沢山のアプリが
静かに消えていく

私達が知り合ったアプリも消えてしまった
気づけば暖かな水が頬を伝っていた

そう、これは私が彼と出会い、別れ、そして
SNSが消えた世界で再び出会う物語