「オレは小さい時から食べてるからな」

「私は最初ほんとにびっくりするくらいだったし料理教えて欲しかったくらいだもん」

「簡単なものならまた教えるわよ」

「ふふっ、ありがとうございます」

もぐもぐと食べながら楽しく会話をする
するとほのかがこっそり秋斗に耳打ちするように話しかける

「咲良さんの料理美味しいね」

「ん、ああ。確かに…」

「それにちょっと似てない?あの人に」

「そうだな」

秋斗はチラッと咲良を見る
ほのかの言う"あの人"とはまた二人にしか分からない人物だ



ーーーそれはまた別の物語に出てくることだろう


「あ、あの…咲良さんって何か雑誌のモデルとかに出てました?」

「ん?」

ほのかがサラダのお代わりを取りに行こうとした咲良に問いかけとくるっと振り向く咲良

「あ、いや…なんかどこかで見たことあるなぁと…」

「ああ…そうねぇ…」

サラダのお代わりを持って戻ってきた咲良
千咲はピンッと何かを来たのか立ちがり近くにあった雑誌を手に取りほのかに向かって差し出す

「これじゃないですか?」

千咲はやっぱりかぁ、という顔をしながら雑誌を見せる
雑誌には「Angel Princess」(エンジェル プリンセス)と書いてある

その雑誌を見たほのかが「これ!」と言う