リビングに入るとテーブルいっぱいに並んでいるお菓子たちがあった
それを見た男性陣はポカーンとする

今日がバレンタインなのはわかったがこれが一体何がなんなのか理解出来ていない

「先輩、創汰、遥斗くんいらっしゃい」

「お、おう…」

「こ、こんにちは…」

「千咲ちゃん…こんにちは。それに、ほのかと愛未ちゃん、乙葉ちゃん。これは一体…」

出迎えたものは良いが全然付いていけてない

「今日バレンタインでしょ?だからみんなでお菓子パーティしようかなって。だからジュース買ってきてって頼んだのよ」

「なるほど…」

「あ、でもすごく美味しそう」

「でも咲良姉。オレ、甘いもんは…」

甘いものが苦手な創汰
お菓子パーティと聞いてちょっと顔をしかめる

そうだろうと思っていたが愛未が「大丈夫よ」って言う

「宇佐美くんにはちょっと苦いビター味にしたし、甘いものが大丈夫な秋斗先輩と遥斗くんには甘いもの用意したから」

「頑張って作ったからお兄ちゃんも食べて!」

「だ、そうよ創汰くん。とりあえず食べよ?私たちが昨日から頑張って作ったんだから不味いとは言わせないわよ」

それぞれそう言うと三人は顔を合わせて観念するように座る
せっかく作ってくれたんだから文句は言えないな、と