ラスト一球は一斉に投げる
するとガタンとピンが次々と倒れる

創汰が7本、遥斗6本、秋斗が全部倒れてストライク

「よしっ!全部倒れた!」

「うわ、6本かよ…」

「7本かぁ…。秋斗先輩の勝ちだな」

喜ぶ秋斗を横に悔しそにする創汰と遥斗

3人のスコアは平均並なためそんなに変わりはしない
それでもボーリングを楽しむことが出来た

最近は千咲は愛未たちと行動することが多く同性の友だちと遊ぶのは創汰にとって久しぶりだった

「よし、会計して帰るか。存分に遊んだからな」

「そっすね」

借りた靴やボールを返すと会計へと向かう
さすがに中学生の遥斗にお金を出させるわけにはいかないため、ここは創汰と秋斗と割り勘で払うことにした

会計をしていると担当の若いお姉さんが小さな透明な紙に入ったお菓子を3人に渡す

「いまバレンタイン期間ということで男性のお客様に配っているので良かったらどうぞ」

そう言われてお菓子を受け取る

明日はバレンタイン
そのためお店はどこもかしこもバレンタイン仕様になっている

お礼をしてボーリング場から出るとそれぞれのケータイにメッセージが届く

「ん?千咲?」

「オレはほのかから…」

「オレも姉ちゃんからメッセ来た」