ねぇ、龍希くん



どうしてこんなことになったんだろうね



今朝は私の頭を撫でていてくれたのにその手が今触れてくれることは無い



それがこんなに苦しいことだなんて思わなかった



この前までは私にはたっくんっていう彼氏がいて、その彼氏は浮気性では無いけれど私が彼女でいる意味がないと思って振って、そしたら両親が設けた見合いの席であなたと会って...



私はその時彼氏を作る気なんてさらさらなくて、だからかけてみたの、あなたの言葉に



あなたの

「2年間であなたを落とせなければ婚約は破棄してもらっていい」

って言葉に



だって誰かと付き合うつもりなんてなかったし、誰かに恋するつもりだってなかったもの



でもあなたは、私のそんな考えとは裏腹にいとも簡単に私の心の中に入ってきて私の心を乱す



あなたの言葉で一喜一憂している自分がいる