俺たちはそのまま実乃里の場所へと向かった




実乃梨は何かを察したようで真剣な顔をした




実乃梨「どうしたの?...もしかして聞いちゃった?」




大輝「...ああ


実乃梨、どうしてだ?どうして俺らに嘘をついた」





実乃梨「全部が全部嘘じゃないよ


まぁ、信じてはもらえないだろうけど...」




意味がわからない




夏葵の潔白は証明されたんだ




拓海「どういうこと?」



実乃梨「言葉通りよ。あの子にされたって言うのは嘘だけど私がいじめられたのも犯されたのも本当のことだって言ってるの」



なに?



なぜなら本当の犯人を言わない



?「そういうこと」



納得したような声を出したのはさっきまで一緒にいた夏葵で...



拓海「そういうことってどういうこと?」
大輝「ってか盗み聞きかよ」