夏葵「良かった...目が覚めてくれて本当にッ良かったッ」



龍希くんは私の頭をずっと撫でてくれていた




私が泣いている間




そして私が泣いている間ずっと申し訳なさそうな顔をしていた




龍希「ごめんな?ずっと待っててくれたんだろ、本当にごめん」




もういいの




夏葵「ううん、もういいの。目が覚めてくれたから、もうそれだけでいい。怖かったの、いつも頭を撫でてくれた手が動かないことが怖かったッ、だけどもう目が覚めてくれたからそんなのどうだっていいの

ありがとう、目を覚ましてくれて本当にありがとう」




聖華「龍希!」



あ、...お義母様



龍希「母さん」



聖華「全く、このバカ息子!どれだけ私たちを...いいええ、どれだけ夏葵さんを待たせたと思っているの!?」