私たちのstory

夏葵「そうでしたか、すみません


では、これで失礼します」



浩志くんに感謝しないとね



あの場から上手く抜け出させてくれたことに




私はICUに向かいいつものように龍希くんの隣に座った



そしてそのまま龍希くんの手を握った




ねぇ龍希くん、あなたはいつになったら目が覚めるのかな?



もう約1年だよ?



どんなに私が待っていると思う?



私待つの苦手なの




不安になるから





龍希くん、知ってるよね?




なのにどうしてまだ待たすの?




お願いだから目を覚ましてよ




そのためならなんだってするから





あなたが目を覚ましてさえくれるなら...




だからお願いよ、目を覚まして



そしていつもみたいに頭を撫でて



お願いだから...