未夢「......頑張るね」



無理はして欲しくないけどね



でも、未夢が頑張りたいって思ってくれたことは純粋に嬉しい



夏葵「ありがとう」



それから私たちはたわいもない話をして未夢と夜が明けるまで色々な話をした



未夢「知ってた?仁ちゃんってね暗いとこが無理なんだよ?意外でしょ?笑笑」



本当になんでもないくだらない話で気を紛らせようとしてくれた



それが、罪悪感によるものなのか親友としての気配りなのかはわからないけど



後者であってほしいと私は切に願った




夏葵「え、そうなんだ。意外ね。」



未夢「藤原先輩は?苦手なものとかないの?」



龍希くんの苦手なもの...?



そういえば聞いたことないかも...いや、一つだけあった



夏葵「確かね、甘ったるいのは苦手だった気がする


だからケーキは家で砂糖の量少なめにしないと食べてもらえないもん。その割に私にはよく買ってくれたんだけどね。
この前もね、私コーヒーにシロップもミルクも3つぐらい入れるのよ
それを見た龍希くんは顔を顰めていたわ」



そんな感じで私たちは色々な話を続け、私の頭から男達のことはほとんど抜けていた