メーデー、メーデー、メーデー。


 早瀬先生の後をついて行き、早瀬先生の隣に立たせてもらうことに。

 早瀬先生が早速藤岡さんの頭部を固定すべく、3点ピン固定器を準備すると、救命のフェローとオレとで術中モニタリングのセッティングをした。

 そしてすぐに手術は始まった。

 早瀬先生は藤岡さんの頭部の皮膚と側頭筋を切開すると、ドリルで数箇所穴をあけ、そのバーホール間をドリルで削り、頭蓋骨の一部を取り外した。

 挫傷した藤岡さんの脳が露になった。

 止血後、今度は硬膜を切開し、脳をヘラで圧排すると、血腫の除去をする早瀬先生。

 木南先生の言う通り、早瀬先生は手術が物凄く上手い人だった。

 ここまでの流れが素早くて、『何故外科の先生がこんなにも鮮やかに脳外の手術が出来るのだろう』と不思議で仕方が無い。