メーデー、メーデー、メーデー。


 藤岡さんのオペ室の前で早瀬先生を待っていると、

 「キミが私に電話をくれた柴田くん?」

 オイオイ、ちょっと待てよ。背高いし顔小さいし足長いしイケメンだしその上医者だし女にモテてモテてモテてモテて仕方ないだろう? 的な男がオレに近づいて来た。

 「はい。早瀬先生ですか?」

 目の前の男前が早瀬先生なのかを確認すると、

 「はい。急性硬膜下血腫の患者さんのオペ室は?」

 やっぱりそうだった。

 「こっちです」

 恵まれすぎている人生の勝ち組に属する早瀬先生を、早速藤岡さんがいるオペ室を案内。

 オペ室に入る前に、藤岡さんの状態を確認してもらうべく、救命の医局に行きCTをチェックする事に。

 「…微妙な所に血腫が出来てるな」

 と、早瀬先生は一瞬顔を曇らせたが、

 「よし!! すぐにオペ室へ移動しよう」

 と、即行動に移してくれた。

 早瀬先生を見て『医者はこうでなければいけない』と思った。