--------木南先生の宿題が解けぬまま時間は流れ、脳外ローテ最終日がやってきた。
オレが担当していたグリブラの野村さんの術後の経過は、とても良かった。投薬の相性も良く、取りきれなかった腫瘍に効いてくれ、体調も良いらしい。今では病室で執筆を再開させている程に回復した。
そして、木南先生の経過も、木南先生の思いとは裏腹に好調だった。抗がん剤のせいで痩せ細り、髪の毛も抜けてしまったが、癌細胞は確実に小さくなった。来週にはオペを受ける事になるらしい。
経過が良好な事に大喜びな野村さんとは正反対に、木南先生は相変わらず元気がない。
病気が良くなっているのにも関わらず、木南先生と喜び合えない事が悲しく、悔しい。
早く宿題の答えを探し出さなければ。
さっさと宿題の答えを導き出し、木南先生と病気克服を笑い合いたい。
だけど、なかなか答えに辿りつかない。
「…オレ、今までずっと『頭の良い子』って言われて生きてきたのになぁ」
『何で答えが分からないんだ』と医局の自分のデスクに突っ伏していると、



