メーデー、メーデー、メーデー。


 木南先生はある程度腫瘍を除去すると、

 「早瀬先生、吸引お願いします」

 今度は早瀬先生と交代し、木南先生が取り残した腫瘍を吸引除去する事に。

 早瀬先生がCUSAを使用し、腫瘍に埋没した血管を剥離しながら吸引。

 早瀬先生は木南先生が言っていた通り、『グリオーマのオペが得意』らしい。

 神経を使う細かい作業を難なくこなしていた。

 しかし、やはり全部を摘出する事は難しく、

 「これ以上は無理です」

 腫瘍の10%を残したところで、早瀬先生が手を止めた。

 「ありがとうございました。代わります」

 だが、木南先生はオペを続行するらしく、早瀬先生が手放したCUSAを手に持った。