メーデー、メーデー、メーデー。


 オペの日取りが決まり次第、早瀬先生に連絡をする約束をして外科の医局を出た。

 あとはオペ室を確保し、早瀬先生のスケジュールを調整すれば野村さんの手術が出来る。

 足早に脳外の医局に戻ると、自分のデスクのパソコンを立ち上げ、オペ室の空き状況を確認。

 最短で明日の午後一に空きがあった。

 急ではあるが、明日出来るならしたい。グリブラの進行は本当に早い。

 早速ついさっきまで会話をしていた早瀬先生に電話を掛ける。

 「研修医の柴田です。お疲れ様です。突然で申し訳ないのですが、明日の13:00からグリブラのオペに入れませんか?」

 『大丈夫です。宜しくお願いします』

 早瀬先生は、オレの急なお願いを快諾してくれた。

 「こちらこそ宜しくお願い致します。それでは、明日」

 電話を切ると、今度は仮眠室で熟睡中であろう木南先生の元へ。