『天空…紫苑に連絡して貰っても良い??』


「紫苑に??」


『うん、実は……。』


紫苑と待ち合わせをしていた事、
荷物をロビーに預けられて連絡手段が無いことを
天空に全て話した。


「それを知らずに
紫苑は待ち続けてるかもって事か。」


『先に帰ってくれてると思うけど…一応お願い!!
なんか、撮り終わるまで帰してくれなさそうだし…。』


「あの人、仕事になると熱いからな。
気に入られるなんてドンマイ。」


ドンマイって…(泣)


「信歩ちゃん!早速、撮るわよー!!」


泉川さんに呼ばれ、
不安に思いながらもカメラの前に立った。