『…ハァ…ハァ………。』


行き交う人の中をすり抜ける。


ジロジロと視線がうっとおしくて
近くの路地裏に身を潜めた。


『何が…どうなってる。』


目が覚めると何故か病院に居た。

そして、鏡を見て自分の姿に絶句した。


『頭が痛い…どうにかなりそうだ。』


この状況に目眩がする。

とにかく病院から抜け出して来たが
これからどうすればいいか分からなかった。