「じゃあ、紘にぃ…?」


「良いね!!」


おねぇちゃんと紘にぃが笑う。


『おねぇ…ちゃん?』


でも、その笑みに違和感を感じた。

笑ってるのに笑ってない。


部屋で一人になったおねぇちゃんが言った。


「紘にぃ?家族…?そんなもの今更必要ない。

私は『約束』を守らなきゃ。」


その瞳には覚悟を感じた。