帰りますか!なんて思ってカバンに今日もらったプリントやなんかを入れ教室を出ようとした時…

「秋穂〜〜」

困ったような甘えたような声を出しながらこっちへ向かってくるのは、同じ中学で友達の瑠南(るな)。

「クラス離れちゃったね…。秋穂いないとつまんないよ」

なんて言ってるけど瑠南は、友達作るのも上手いし誰とでも気さくに話せる。
成績もスタイルもよく、顔もめっちゃ可愛い。中学では、月に何回告白されるんだと言うくらいのモテ女だった。


私は、成績はまぁまぁで顔もスタイルもあまり良くない。友達作るのが下手くそでいつも”一人”という印象が強いらしい。
そんな私になんで瑠南が友達になってくれたのかは今考えてもよく分からない。