お昼には降っていた雨も上がり
空には虹がかかっていた。
夕方には帰ると紗姫のお母さんに伝えて
俺達はいつもの公園に来ていた。

「きょうちゃん!にじ!きれーだね!」

虹を見るのは初めてじゃないのに
紗姫は満面の笑みで空にかかる虹を指さしていた。