『え、記憶障害?』
「うん。」

親友には本当の事を話そう。
離れていってしまうかもしれないけど、
私は、美恋が好きだから。

『…叶恋。』

ぎゅっと目を閉じた。

『…私が…私が叶恋を支えるから。記憶の失くなる最後の1秒までずっと一緒にいる。記憶が失くなったとしても、私が叶恋の事を叶恋に教える。ちゃんと。いい所、悪い所全部。』

「美恋…」
ボロボロと涙が溢れてきた…。

「うぅっ…グスッ み、れい…。」

『大丈夫だよ。1人で抱え込まないで。』
ぎゅっと抱きしめられて涙がもっと溢れる。

それから美恋は泣き止むまでずっと一緒にいてくれた。