長い沈黙が

続いた後…。



「え?いや、それは、っていうか


そう聞いてくるから、ひなはいるの?」


「え、え!?


わ、わたしは、その…」


しまった、わたしに返ってくるとは…


っていうか、何話してるの、わたし!!

つい、あの映像が

頭の中を流れたからって…!!


と内心突っ込みを入れながら、

わたしは1度深呼吸して…決心した。



「わ、わたしは





翔だ…よ。





…翔が好き。」




勇気を出して言うと


目が丸くなった、翔がいた。




「え?俺?」


ためらいながらも、

わたしはこくっと頷くと、


「そっか…。でも悪い、

俺今言われてちょっと何も言えない…」


「いやいや!わたしもそんなすぐに

返事欲しいわけじゃないから!」

というと、


「そっか…ならよかった。

じゃあ、、また…な!」

と翔は家に帰っていった。





あわわ、今さらになって、わたし


言っちゃったんだ…!!



恥ずかしさが残りながらも


わたしも家に帰っていった。



少しは、あのテレビドラマの

主人公みたいに

なれたのかな…?