その部屋の中央に重也が言ったように七人の女性がいた。彼女たちはローテーブルを囲むようにソファーに身を預け、思い思いにリラックスしていた。
「奥様、桜小路乙女様をお連れ致しました」
重也の声で七人の視線が乙女に向く。
「あら、なんて可愛い方なのかしら」とその中の一人が優雅に立ち上がる。
マロン色の夜会巻きがコバルトブルーのドレスによく映えている。
女神様? あまりの美しさに乙女は言葉を失い突っ立ったままジッと女性に魅入ってしまった。
「ごきげんよう。ようこそ、常磐蜜子です」
蜜子が白く細い腕を乙女に向け差し出した。アッと乙女はその手を握り蜜子を仰ぎ見る。
蜜子はハイヒールを履いているものの、モデルでもしていたかのように背が高い。
おまけにボディーラインにピッタリ沿ったドレスが彼女のスタイルの良さを際立たせている。
こんな綺麗な人、生まれて初めて見るかも……。
同性なのにドキドキする、と乙女は頭に血を上らせたまま挨拶する。
「あっ、あの……桜小路乙女と申します。このたびはお招きありがとうございます」
「本当に可愛い方。緊張していらっしゃるの?」
蜜子がコロコロ笑いながら「取って食わないから、ご心配なく」と言いながら、「ところで」と乙女の全身を舐めるように見る。
「奥様、桜小路乙女様をお連れ致しました」
重也の声で七人の視線が乙女に向く。
「あら、なんて可愛い方なのかしら」とその中の一人が優雅に立ち上がる。
マロン色の夜会巻きがコバルトブルーのドレスによく映えている。
女神様? あまりの美しさに乙女は言葉を失い突っ立ったままジッと女性に魅入ってしまった。
「ごきげんよう。ようこそ、常磐蜜子です」
蜜子が白く細い腕を乙女に向け差し出した。アッと乙女はその手を握り蜜子を仰ぎ見る。
蜜子はハイヒールを履いているものの、モデルでもしていたかのように背が高い。
おまけにボディーラインにピッタリ沿ったドレスが彼女のスタイルの良さを際立たせている。
こんな綺麗な人、生まれて初めて見るかも……。
同性なのにドキドキする、と乙女は頭に血を上らせたまま挨拶する。
「あっ、あの……桜小路乙女と申します。このたびはお招きありがとうございます」
「本当に可愛い方。緊張していらっしゃるの?」
蜜子がコロコロ笑いながら「取って食わないから、ご心配なく」と言いながら、「ところで」と乙女の全身を舐めるように見る。


