この初恋に、幸せを。


「雪那(せつな)起きなさーい!入学そうそう遅刻したら許さないからねー」

「ごめんね〜紀伊(きい)ちゃん、いつもいつも」

「いえ、大丈夫です。いつもの事ですから」

「はやくしなさーい、雪那!」

「わかってるよー」

「わかってるならはやくしなさーい」

「うるさい母さんだなーほんと」

「なんか言った?」

「なんも言ってませんよーだ」

「そんなこと言ってないではやく行きなさい」