そんな小さな変化に喜ぶ私が密かにいた。

その時の私は、その気持ちがなにか知らなかった。

12月に入りたての、冬休み前の出来事だった。

蒼也からの勧めで私と寿喜は、LINEをすることになった。

最初は、軽く話すだけだったが、いつしか、『ただいま』や、『おかえり』を言うようになった。