キーンコーンカーンコーン_。






「やっと終わったー!」







「つっかれたー。お昼無いと死ぬ~。」

 






「私も~。最近朝ご飯抜いてるから四時間目とかお腹空きすぎて、早くお昼になれーってずっと思ってるよー。」








「ちょっと、またぁ?あんた、“契約”してるんでしょ?不味いって言われて、ショックじゃないの?」







「あー、大丈夫大丈夫ー。」





みんな、何人かで集まって、ワイワイそんなことを話ながら教室を出ていく。






ここは、市立四柳共同学園中等部。この学校は色んな意味で変わっていて、その一つがお昼休み。給食ではなく、お弁当か学園の敷地内にあるお店でかう。
そしてみんなほとんど『あの場所』で食べる。







それが、この学園の生徒たちの楽しみの1つらしく、この時間になると、どのクラスからも生徒のはしゃぎ声が聞こえてくる。  








それはこの年度になってから三ヶ月たった6月でも収まることはない。
いや、むしろこの学園が出来てからずっとなのではないかと最近思い始めた。