~side京~




「ふぅ。」






口元を拭って、目の前で静かに眠っている凛ちゃんに目を向ける。






「可愛い………………………」






凛ちゃんは、自分では気付いてないけどかなりの美少女。なのに血まで超美味しいとか……………。


あの秘密が無ければ、凛ちゃんは今ごろめちゃくちゃにされてたかもしれない。


それも、僕の知らないやつらに。


そんなの、考えただけで腹が立ってしかたがない。





「でも、凛ちゃんは僕だけのものだもんね。」





僕は、小さい頃からずっと…………凛ちゃんだけが好きだから。   




なんて心の中で呟やいてふっと我にかえる。


こんなん、僕のキャラじゃないかっ。






それでも、本気だった……………。アイツが、現れるまでは_。