ー17年後ー

日本某所

仲良さげな男女が会話している。

???「なぁ、マックいかね?」

???「また~?太郎、いつもそればっかじゃん」

太郎「佐熊だって、ピーチパイばっかじゃん」

佐熊「知らないの?今、女子の間ではピーチパイがトレンドなんだよ?」

太郎「お前な…俺がピーチパイ食ってたらみんなから桃太郎って弄られるんだよ!!!」

佐熊「いいじゃん桃太郎!!伝説の英雄みたいじゃん!!」

佐熊「実際にフルネームは大桃太郎(オオモモタロウ)でしょ?」

太郎は恥ずかしそうにそっぽを向く

佐熊「おっきな桃太郎じゃん(笑)」

太郎「てめぇ、そろそろいいかげんに…」

プルルルルル

突然、太郎の携帯がなる。

佐熊「誰?彼女(笑)」

太郎「ばっか、じいちゃんだよ」

佐熊「だよねー、あんたに彼女なんて出来るわけないし」

太郎「うるせい」

太郎が電話に出ると、

じいちゃん「太郎坊~ちょいと頼みがあるんじゃが~」

太郎「えー、これから佐熊と飯いくんだけど…」

じいちゃん「佐熊ちゃんと一緒なのかい?若いっていいねぇ」

太郎「じいちゃん!!寿命縮めるよ?」

じいちゃん「そんなことより大事な話があるんじゃよ!!」

話、はぐらかされた…

太郎「わかったよ!!いきゃあいいんだろ?」


太郎「そういう訳で、帰らなくちゃいけなくなった…」

佐熊「そんなにあたしと一緒いやなの??」

太郎「そうだね!!」

佐熊「ひどい!!最低!!!」

太郎「嘘に決まってるだろ?じいちゃんが大事な話あるらしくて」

佐熊「そうなの?わかった、仕方ないね。」

太郎「今度ピーチパイ奢ってやるからさ」

佐熊「ありがとー!桃太郎(笑)」

太郎は黙って立ち去った。