「あはは、ごめんごめん」 「マジで見んなよ」 やっぱりカラオケ番組の話しには、あまり触れられたくないみたい。 むっと口を尖らせている九条くんの横顔を見ていると、これ以上この話しはするなってピリピリ伝わってくる。 怒らせちゃったかな…。 ここは一つ、話題を変えておこう。 「あ、それより九条くん。校内の案内、誰にもしてもらったことないの?」