『いやいや……ぜんぜん。ぜんぜんモテないっす…』 マイクを両手でぎゅうっと握りしめて、ちょっとはにかんでそう答えた九条くんは緊張ぎみなよう。 その姿にまた司会者や会場から『可愛い』という声がわいたりなんかしててスタジオは盛り上がっていた。 「九条くんって、テレビに出たことあるんだぁ…。なにそれ、めっちゃすごい人じゃん…」