「えーっ、行かないでなんか言っちゃったのぉ!?」



花火大会からはや1週間が経った。

今日はお昼すぎくらいから、19時になった今までずっと梓と一緒だ。

私のベッドにパジャマ姿で寝転がって、目を見開く梓は今日はうちに泊まることになっている。

こうしてときどき、梓は我が家に泊まりにきているんだ。



「うん……そう。花火を一緒に見てたら、なんか好きって感情がたかぶっちゃってね…」

「ひゅーっ、やるねぇ!」



いまはお泊まり会の定番、恋バナに花を咲かせている真っ最中だ。