にこっ、と笑いかけてみた。 九条くんは相変わらず無表情で、冷めた瞳で私を見返している。 「ふぅん?じゃあ、辛いことがあるたびにあの浜辺で泣きながらバカバカ叫んでるんだ?」 九条くんは片手で頬づえをついたまま、ほんの少し笑い返してくれた。 だけどからかうような、嫌味な笑い方だ。 泣き顔まで見られてたの? そう思ったら、急に恥ずかしくなってきてボッと火がついたように顔が熱くなってきた。