きみだけに、この歌を歌うよ





「ん?今日の帰り?まぁ…なにも予定はないけど?」

「じゃあカラオケ行こ?1時間無料券もらったんだぁっ!」

「おー、マジか」



席につくと、後からは楽しそうな愁の声と杏里ちゃんの声。



聞きたくもない楽しげな会話が聞こえてくる。



なにがマジか、よぉ。

バカ。



嬉しそうにしちゃって。

目の前に私が座ってるってこと、わかってて言ってるんだよね?

いくらなんでも無神経すぎない?



なによ…。

杏里ちゃんのこと、やっぱり好きなんじゃん…。