きみだけに、この歌を歌うよ





「愁くんの気持ちは菜々が好きだーってめちゃくちゃハッキリしてるけど、九条くんは菜々のこと、どう思ってんのかな?それを確かめるためにも、九条くんに告っちゃえば?」

「えぇっ、告る!?」

「そう。それで失敗したら愁くんに泣きつけば?って、そんなの都合よすぎ?」



まぁたしかに……。

都合よすぎだろう。

九条くんが駄目だったから、愁とよりを戻そうだなんて。



「はぁ……私、優柔不断だなぁ」



気持ちが九条くんと愁の間をいったりきたりしていて。

それが自分でも嫌だ。

愁にもいつまでも告白の返事を待たせるわけにはいかないって、わかっているのに…。

なかなか、ノーって言えない。